【BOATRACE】遠藤エミ 本来の豪快勝利! 23歳土屋南はG1水神祭

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 プレミアムG1・第34回レディースチャンピオン。多摩川、初日の注目カードとなった12Rドリーム戦は、3コースまくりで遠藤エミ【写真】が快勝した。初動を入れたイン平高奈菜を追いかける形の握り込みながら、ターン後期できっちり前に出て平高を引き波に沈めてしまい、まさに「つけまい」とも呼ばれる戦法のお手本のようなレース内容。舟足の方は、強力に伸びるという足色ではないが、ターン足と出足はかなり強力。近況はもう一つリズムが上がっていなかった遠藤だが、本来の彼女らしいセンターまくり快勝でグッと気持ちの方も乗ってきそうだ。

 そのドリーム戦2着は二番差しからバック伸びた守屋美穂。一番差しの平山智加もさばきを見せ3着に残した。3連単は3-4-2で8,440円、35番人気での決着。

 1枠1番人気でレースに挑んだ平高奈菜は、道中で踏ん張りが利かず6着に大敗。休み明けのコンディション的な面もあるだろうが、舟足の方もかなり苦しく、パワー面での上積みがないと厳しいシリーズになってしまうかも…。

 一般の予選スタート組では、連勝や2連対2回以上を決めた選手はいなかった。機力の気配面では細川裕子、佐々木裕美、塩崎桐加、水野望美、出口舞有子らが上位級の印象。また、F2本持ちの参戦で苦戦が予想されていたグレートマザーこと日高逸子も10R2枠で差し切り勝ちを決め、初日は4着、1着。行き足、ターン足という実戦足が力強く、F2でも侮れない存在になりそう。

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 初日6Rでは今節最も若い土屋南(岡山23歳)が、1枠インから逃げ切って見事G1初勝利。レース後には恒例の水神祭が行われ、119期同期の西橋奈未や同支部先輩の樋口由加里らと共に水面へと飛び込み仲間たちからの祝福を受けた。【上の写真、左が土屋南、右が西橋奈未】
 
《ピックアップレーサー・出口舞有子》
 初日5R、スタート隊形ではやや遅れた位置からのまくり差し、惜しい角度だったが艇が泳ぎ3着発進だった出口舞有子【写真下】。今節相棒となる34号機は2連対率52.1%(3番目)。「前検ではめっちゃ力がありそうに感じたけど、ちょっとレースでは重かったですね。まだ流れる感じはあるけど、乗り心地は上向いているんですよ」と初戦の足色を振り返る。

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 出口は現在27歳。デビュー5年目を迎え、今こそ伸び盛りの時期。現適用級別では自身初のA2級昇格も果たし、5月からの新期勝率は6点に迫る勢いだ。「節によってムラがあるしまだまだです。それに、ちょっと前は結構待って待っての差しでも届くことが多かったのに、最近はそれが下手になってしまってて(苦笑い)。そういう部分も勉強し直してます。あと最近はまくり差しができるよう、それを意識して調整します。レースに幅ができるように頑張っています。今からまた乗って勉強してきますね」と笑顔で試運転に向かった。

 気配的にはコメント印象以上にも光っている。2日目は5R2枠で、自身が課題に挙げた差し位置での走り。練習の成果のほどは? 熱走に注目したい。

引用元URL:https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202008060011-spnaviow