【BOATRACE】女子賞金ランク70位台の今井美亜と中谷朋子が初日白星

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 多摩川でのレディースチャンピオン(8月5日〜10日開催)が開幕。12Rのドリーム戦では遠藤エミ(滋賀)が鮮やかな3コースまくりを決めるなど、見応えあるレースが繰り広げられたシリーズ初日だった。


 そんななか注目すべき結果となったのが2Rと7Rだ。2Rは今井美亜(福井)【写真】、7Rは中谷朋子(兵庫)がいずれも絶好枠の1号艇できっちりイン逃げを決めて白星を奪っている。

 この2人は今年ここまで厳しい戦いが続いてきた。ともに前期F2を喫して長期のF休みを強いられ、賞金ランキングは下位に低迷。今井は今年の獲得賞金が約784万円で女子賞金ランキング74位、中谷は今年の獲得賞金が約813万円で女子賞金ランキング70位に沈んでいる。これは今節出場メンバー52人のなかで下から3番目と4番目という低い数字だ。

【2020年女子賞金ランキング】
1位 平高 奈菜(香川) 24,225,000円
2位 小野 生奈(福岡) 23,377,733円
3位 大山 千広(福岡) 22,869,000円
4位 守屋 美穂(岡山) 22,651,666円
5位 香川 素子(滋賀) 22,181,733円
6位 平山 智加(香川) 20,256,666円
7位 大瀧明日香(愛知) 19,490,000円
8位 長嶋 万記(静岡) 18,422,666円
9位 寺田 千恵(岡山) 18,236,340円
10位 松本 晶恵(群馬) 18,162,000円
11位 岩崎 芳美(徳島) 17,785,000円
12位 日高 逸子(福岡) 17,666,000円

70位 中谷 朋子(兵庫) 8,132,273円
74位 今井 美亜(福井) 7,835,000円

 今井は言わずと知れた昨年のクイーンズクライマックス覇者。今年は史上初のクイーンズクライマックス連覇を狙いたいシーズンだったが、現状では出場すらほぼ絶望的な状態にある。中谷は過去3回のクイーンズクライマックス出場歴。今年は2大会ぶり4回目のベスト12入りを目指したいところだったが、かなり厳しい状況だといわざるをえないだろう。

 現時点で女子賞金ランキング12位の日高逸子が獲得賞金約1767万円。すなわち今井と中谷はクイーンズクライマックス出場ボーダーラインから実に1000万円近くも差をつけられていることになる。

 この大差をひっくり返す方法はおそらくひとつだけしかない。今節のレディースチャンピオンで優勝することだ。優勝賞金は1100万円。これを手にすれば大差を一気に埋めてボーダー付近までジャンプアップできる。

 今井と中谷にとっては今節が事実上のクイーンズクライマックス勝負駆けだ。レディースチャンピオンは今井が優出3回、中谷が優出1回という実績。2016年の津大会ではそろって優勝戦(※今井が5着、中谷が6着)に乗ったこともある。この2人が今節活躍すれば今後のマネーバトルはより一層面白くなってくるのは間違いない。年末の浜名湖クイーンズクライマックスへの出場権争いに今井と中谷が加わってくるのか注目だ。

引用元URL:https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202008050057-spnaviow