1年の締めくくりのため万全を期す

(C)BOATRACE

　激動の2020年も大晦日を迎えた。ボートレース界はクイーンズクライマックス最終日である。

12R優勝戦は素晴らしいメンバーとなった。というのも内枠と中枠の4選手が賞金ランキング上位者だからだ。今年の活躍をそのまま反映している。

といっても勝負の結果は別である。大晦日決戦に持てる力を注ぐのが外枠2選手である。
大山千広は、たとえ優勝しても全員が完走すれば「賞金女王」にはなれないし、遠藤エミは賞金トップの守屋美穂に追いつかない。…が、間違いなく全力疾走する。

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女子レーサーは、どの選手もファンの視線を常に意識し走っている。
平高奈菜「ファンの歓声が気になります」
守屋美穂「見ていてください」
平山智加「ファンの皆さんに心をこめて」
小野生奈「現状に甘えずできることを尽くしたい」
大山千広「ターンをもっともっと磨きたい」
遠藤エミ「攻めるレースをみせたい」
…などである。
ファンの共感こそ自らの成長につながると受けとめていると言っていい。

それぞれの一日一日、365日に経過があり、意味があったろう。計算通りうまくいったこともあれば、筋書きがないドラマに悩まされたこともあったはずだ。
その集約の日がきょう366日目（今年はうるう年）である。

舞台となるボートレース浜名湖界隈の日没時刻は16時49分。
締め切りが16時15分であるから、やがて夕暮れがやってくる。

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そこで水面際に用意されたのが移動式照明装置。
天候が悪化し、上空が厚い雲に覆われるような事態に備えて配置しているのだ。
関係者は「日没の安全対策のため」と言っている。
当然といえば当然だが、レース場もファンと選手のことを考え、1年の締めくくりのため万全を期している。あとはレースに集中したい。

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