松尾拓(32=三重)が、まくり差しでオープニングカード1Rを制した。

4コースのカドから、コンマ16の2番手でスリットを通過。3コースのカド受けから、太田和美がコンマ14のトップスタートを決めて強引にまくりに出たが、流れた。絶好のスペースが生まれた1M、松尾はイン森永隆と2コース赤坂俊輔の間をまくり差して、一気に突き抜けた。

「出来過ぎです。しっかり展開を突けたし、回った感じがいい」。相棒の19号機(エンジン複勝率45・8%)をねぎらった。

後半10Rは大外発進から6着だった。

前節の宮島周年は途中帰郷した。だからこそ今節は挽回したい。

「最後までしっかり走ることと、最低でも予選クリアが目標」。

どこまでも謙虚な姿勢を崩さないが、その目は獲物を狙うような鋭さがある。

徳山は現在3連続V中。今年は5月と8月も優勝しており、徳山巧者の名をほしいままにしている。

「徳山は本当に大好きです。いいエンジンを引けていることや、成績がいいからというのはあるけど、それだけじゃなくてペラ調整がいい方向に行く。それとレース場全体の雰囲気が好きなんです」。

徳山4連続VでG1タイトル奪取となれば、最高だろう。2日目以降も目が離せない。

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