佐々木完太(24=山口)が連勝を飾り、初日の2着と合わせオール2連対とした。

前半3R、2コースからコンマ15のスタートを決めると、スリットから行き足優勢に、インコース発進の葛原大陽を俊敏に差し切った。

後半8R、1コースからコンマ13の仕掛けから、荒削りなターンではあったものの、堂々と押し切った。

相棒の53号機は、初降ろし(5月9日)で宮地元輝が優出6着。その後、目立つことはなかったが、2回前に竹田辰也が節一級に仕上げた。その気配は今節まで引き継がれている。

「行き足もいいし、特に伸びはすごくいい」と佐々木自身も絶賛する。ただ、回転が合わないと「乗りづらさが出るし、ゾーンが狭いのかも」とエンジンの特性は、いい面、悪い面ともに手の内に入れている。

7月からのA2級入りは惜しくも逃したが、今期勝率(5月以降、来年1月から適用)は、前検日の10日現在で5・73をマークしている。20年後期のA2級ボーダーは5・41なので、これを軽々とクリアしている計算が成り立つ。

佐々木は今の位置をどう考えているのか。

「まずは実力を付けないといけない立場です。A1級(選手)と競った時には、旋回テクニックだけでは戦えません。関東のような“地元番組”がない場や、“オールB級戦”の中で点数を取っても、A級主体の番組が多い西日本に戻ると厳しいです。レベルの高いところで勝ち上がるためには、エンジンを安定して出すことに尽きると思います。僕は今、抽選運に助けられている。だけど、悪いエンジンを(抽選で)引いた時に、師匠の吉村正明さんのように、コンスタントに出せるようになりたいと思っています」。

スタートを行けるようになってから、自信を持ってレースに臨めるようになったという佐々木。今節平均スタートもコンマ11と切れは抜群だ。

3日目の出番は、2R3枠と11R6枠の2走。中外枠をどうしのぐか興味は尽きない。

引用元記事