グラチャン開幕直前コラム」の第2回は稲田浩二(35=兵庫)を紹介する。デビュー期でいきなり優勝し、将来を嘱望されたレーサー。近年は2期連続で勝率7点台をマークして地力が付いてきた。代名詞であるイナダッシュを繰り出して、SG初制覇を狙う。

稲田浩二は04年5月尼崎でデビュー。同県同期に小坂尚哉、藤岡俊介がおり、いつしか94期兵庫三銃士と呼ばれ、期待の若手として注目された。初出走から3走目でいきなり初1着を挙げると、4カ月後の9月宮島ではデビュー期で初優勝という偉業を達成した。その後はすぐにA1級に昇格するも、武器である早いスタートが裏目に出てフライングを連発。記念定着の出世を妨げた。それでもレーススタイルを変えることなく、調整力、旋回力に磨きをかけ、19年9月の戸田周年で待望のG1制覇。デビューから15年5カ月目での優勝となった。

SG優出はまだないが、G1制覇後のSGは全て予選突破。ファイナル入りまで、あと1歩のところまで来ている。今大会が終わるとF休みに入るが、それでスタートを控えるタイプではない。電撃のスリット攻勢で沸かせる。【古村亮】

稲田浩二(いなだ・こうじ)1984年(昭59)12月8日、兵庫県生まれ。04年5月尼崎でデビュー。SGは10年7月の丸亀オーシャンカップで初出場。通算優勝回数は33回。同期は平田さやか、今井貴士、古賀繁輝、岡崎恭裕ら。169センチ、51キロ。血液型A。

※明日はドリーム戦展望

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