愛読書は経済本、田中宏樹が稼ぐヒントを模索/芦屋
- 田中宏樹は経済系の本を中心に多くの本を読破する(撮影・芹沢誠)
<芦屋ボート>◇5日目◇5日
初日から4・6・5・6・5・6着と、ゴンロクが目立った田中宏樹(30=福岡)は、7Rで今節の初勝利を挙げた。
「井上恵一さんにアドバイスをもらって回転を上げたら、乗り心地はいいまま、出足も良くなった」。
相棒30号機(40・0%)の上昇気配に笑みを浮かべた。前日4日目までは「40%の足ではない感じ」と方向性を見失っていただけに、結果が出てひと安心だ。
田中は陸の上の仕事が一段落すると、休憩所の片隅で読書に没頭していた。
読んでいたのは“ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール著・日本経済新聞出版)”という、分厚くて難解そうなもの。
「この本は10年前に読んでおくべき本でした…。投資戦略に関する本です」
田中は、中央大学卒のインテリレーサーでもある。
「学生時代、僕はお金がなくて貧乏でした。でもレーサーになってから、本を買う余裕も少し出てきたので、欲しかった本をいま読みあさっています。主に経済系の本が多くて恥ずかしいけど…」
頭脳派だけに、調整のコツをつかめば波に乗るはずだ。最終日の出番は、1R6枠と9R2枠の2走。前半のゴンロクを帳消しにする上位着を取って、少しでも稼いで帰途に就きたい。
引用元URL:https://www.nikkansports.com/public_race/news/202005050000726.html