スパイスが効いている女子レーサー

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 ボートレース浜名湖のクイーンズクライマックスはいよいよセミファイナル。

トライアルは最終戦を迎える。

かつてオリンピックで金メダルを取ったことのあるソフトボールをはじめ、野球・サッカー・バレーボール・バスケットボール・競輪など女子競技は数々あるが、ボートレースほどファンを惹きつけてやまないものは少ないだろう。女子レースへの「投票」の多さもそれを証明している。
さらに、公営競技における選手の割合も格段に違う。

例えば、中央競馬界の女性ジョッキーは紅一点の1名。割り合いにすれば1%に満たない。
競輪やオートレースは5%以下だ。
一方、ボートレースは全1604名中、234名が女子レーサー。14%あまりにのぼる。

驚くべきことに、ボートレース界には開催当初から女子選手がいた。
1952年(昭和27年)4月に大村で幕をあけたボートレースだが、ほどなく女子レーサーが誕生し活躍している。女子選手の記念優勝第一号は1955年(昭和30年)の下関。第1回周年記念で戸板君子さんが栄冠を勝ち取っている。
女子の活躍はボートレース界の歴史と切っても切れない関係にあるのだ。

そののち、4年半ほど女子選手養成がなかった時代がやってくる。
『ボートレース=男性』になりかけていたといってもいい。

しかし、1979年(昭和54年)に鈴木弓子さん(旧姓・田中弓子さん)が、9年ぶりに養成所に入所。一躍注目されることになる。
弓子さんは、期待を一身に背負い努力した。
「男子に負けたくない。負けてはならないと考えていました。だから5cmでも前に出たいと思い、最善を尽くしました…」と語っている。

キレのある眼差しや整備をはじめとした戦いの準備、さらに接戦で位負けしない強さは、ピリリと効いたスパイスのようであったが、それでいて優しくたおやかだった。
辛いだけではない。深みある人間性が醸し出されていたからこそ、ファンは惹きつけられていったのである。「人の味わい」である。

ひるがえって、現在の女子レース人気の要因はほぼ以下のようにいわれている。
1. 女子選手の数が234名と限られていて覚えやすい
2. 優劣がハッキリしているから予想しやすい
3. 戦法などのパターンが明確でレース展開が読みやすい
4. 本命筋が分かりやすいだけでなく、高配当が出るパターンも推理しやすい
5. 急成長など、選手の変化を読み取れれば高配当ゲットにつながる
6. 「可憐さ」「かわいらしさ」「美しさ」「優しさ」「凛とした姿」に魅力を感じる
7. ファン対応や取材対応が親切丁寧で心情的にも応援したくなる

「強いこと」「うまいこと」とともに、「人の味わい」が女子レースの人気の根源にあることを覚えておきたいものだ。

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