【BOATRACE】守屋美穂が予選首位 「希望を捨てるな!」の気持ちは長嶋万記
その守屋を追うのは、F2ながら大善戦のグレートマザーこと日高逸子で得点率2位。3位タイには塩崎桐加、細川裕子、佐々木裕美と機力を備えた中堅勢が顔をそろえる。地力上位の平山智加は現在6位。レディースチャンピオン4Vの山川美由紀も3日目に初白星を挙げ、樋口由加里や遠藤エミと並ぶ7位タイへ。
首位・守屋以下の攻防はかなり激戦ムード。名前を挙げた選手たちはいずれも4日目に5枠か6枠を残している。それだけに、ワンミスが響いてしまうケースも。7位ぐらいからでも準優1枠のベスト3へ入る可能性は十分ある。
一方、準優ベスト18へのボーダー付近の方は、現在17位タイに深川麻奈美、大山千広、原田佑実、角ひとみが得点率5.75で並ぶ状況。ボーダーはやや下がるかもしれず、格上の寺田千恵(得点率21位)、香川素子(同28位タイ)、田口節子(同28位タイ)らにも逆転のチャンスは残っている。なお、西橋奈未(福井支部24歳)が3日目1RでG1初勝利を飾った。
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《ピックアップレーサー・長嶋万記》
3日目4Rでは2周1マークで目の覚めような全速ターン、先行していた寺田千恵を沈めて今節初勝利を飾った長嶋万記【写真上】。「あそこでああいうターンができるのは、ターン足がしっかりしているからと、あとは気持ちが8割(笑い)。伸びは試運転では負けたりする相手もいるけど、ターン足と出足寄りで足はきだしている感じです。今、レースで少しずつ自信をつけているところですよ」とパワーアップ中の24号機に笑顔を見せた。
女子屈指の実力者ではあるが、不思議なことにこのレディースチャンピオンは優出なしの長嶋。「縁がないんですよね。でも今年は『求めない』で行きます。予想とかでもやってみてください(笑い)難しいんですから」と笑顔ながら、強い無欲無心のメンタルコントロールを自身に言い聞かせている今の走りだ。
ちなみに今シリーズのピットでは、映像などでお気づきの方もあるかと思うが、胸に藤原菜希選手の似顔絵がプリントされたTシャツを着ている選手の姿が多い。これは長嶋選手考案によるもの。「藤原選手は男みたいな見た目をしてますけど(笑い)、人柄の部分でも男気があるというか、素晴らしい女性。本当に尊敬できる選手なんですよ。彼女がやってしまったこと(2月尼崎における不適確な航法・12カ月の出場停止処分)は私たちがいろいろ言えることではないんですが、ただ、元々出られるはずだったこのレースに一緒にという気持ちです」という胸中。その思いに賛同する選手たちが、藤原菜希Tシャツを身に着けているのだ。
似顔絵の下に刻んである言葉は「この時勢というのも思って『希望を捨てるな!』という言葉を入れてあります。私に向けた言葉でもあるんですけどね(笑)」とのこと。6、2、3、1着と苦しい出だしから尻上がりの予選成績。現在得点率は6.25で、ボーダーよりやや上の15位。4日目は当然準優好枠へと「希望を捨てずに!」2走とも全力の走りを見せてくれるはずだ。
引用元URL:https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202008080012-spnaviow