笠原亮(40=静岡)が貫禄のイン逃げ。5月の住之江に続いて日刊スポーツ杯連覇を果たした。今年2回目、丸亀では5回目、通算58回目の優勝となった。

「仕上がりは優勝戦が一番良かった」と話す通り完璧な先マイ。デビュー初Vを狙った地元の宮崎奨や、4場所連続Vを狙った塩田北斗の野望をあっさり打ち砕いた。

太田和美が抜群の機力で優勝した37号機を引き継いだ。太田がチルト0度でパンチ力を求めたのに対し、マイナスにしてバランス型に仕上げたのもボート界屈指の旋回力を誇る笠原らしい選択だった。

昨年から今年序盤までエンジン出しに苦しみ、ビッグ戦線から遠ざかった。しかし5月の住之江Vからリズムは復活。「住之江もここもいいエンジンを引けたおかげ」と謙遜するが、これで終わる男ではない。何よりレース場に戻って来た観客の声援の大きさが天才レーサーの復活を待ち望んでいる証しだ。

引用元URL:https://www.nikkansports.com/public_race/news/202006150000789.html