今年4月から改正健康増進法が施行され、原則屋内施設では禁煙になったが、施設によっては喫煙所の設置が認められている。場外舟券、車券売り場の千葉県市原市のボートレースチケットショップ(BTS)市原・サテライト市原では、新しい喫煙室を造り、喫煙者、非喫煙者が共存できる空間作りを目指していた。

新型コロナ感染拡大の防止のため約3カ月間、休館していた場外舟券売り場のBTS市原は今月1日から、場外車券売り場のサテライト市原は6日から再開した。待ち望んでいた多くのファンが順次入場口に向かう。そこには自動検温器と消毒液噴射機が設置されていて、ファンはスムーズに場内に入っていった。感染症対策が施されていて、ファンは楽しめ、従業員には安心、安全な環境を作っていた。松浦寛典社長は「入場にはマスクを着けていただいていますが、お客さんも自己防衛のため理解してくださっています」と語る。

2階建てのこの施設は喫煙者、非喫煙者両者が共存できる環境作りを目指してきた。快適な分煙空間を整備するため気流の流れをコントロールし、非喫煙室から喫煙室に向かって空気の流れを作ることで、たばこのにおいや煙の漏れを防いでいる。4月から施行された改正健康増進法では、屋内が原則禁煙になった。だが、施設によっては喫煙所の設置は可能で、同法に合わせて造った最新式の喫煙所は「プルーム・テック専用室」「加熱式たばこ専用室」「全てのタバコを吸える公衆喫煙室」の3つに分かれていた。一服しながらレースの予想をするファンにとってはありがたい。

松浦社長は「吸う人にも吸わない人にも楽しめる空間を作りたい」。長時間、ストレスなくすごせる空間作りを目指している、BTS市原・サテライト市原の新たな試みに注目したい。

◆ボートレースチケットショップ市原・サテライト市原 千葉県市原市五所1966-1。JR八幡宿から徒歩12分。感染症対策のため無料送迎バスは現在運休。ボートレースの舟券と競輪の車券を発売。1階はボート専用で、2階は競輪とボート(有料席)。ボートは1日最大8場、競輪は4場を発売する。

引用元URL:https://www.nikkansports.com/public_race/news/202006110000310.html