江崎一雄(33=福岡)が、ここ数年の自分自身を振り返り、「正直、調子に乗り過ぎていたと思っています」と、告白した。

最優秀新人賞を取った頃は、篠崎(元志・仁志)兄弟らと、厳しいトレーニングに励んでいた。だが、次第にそれらと疎遠になった。自然と結果が伴わなくなっていく…。

ネットに渦巻く、自身への悪口雑言に、心が折れそうになった。それに対して、激しく反論することも考えた。冷静さを欠いた江崎にとって、今までは簡単にできていたレースでの戦いは、ふがいない結果に終始し、より一層、困難な状況に追い込まれていく。

「今、考えると、完全にふてくされていましたね。でも、その状況を耐えることにしたんです」。やがて、心境の変化が訪れた。

あるレース場の風呂場で一緒になった、山田祐也の引き締まった体を見て驚いた。活躍する仲間の姿に「やることをやらないと駄目だ」と悟った。プロとしてそんな当たり前のことから逃げていた。そして、山田に宣言した。

「オレ、その体を目指すよ」。

半信半疑の山田は笑った。だが、江崎は本気だった。大好きな酒を水に替えた。1日10キロのランニングも欠かさない。大事なのは持続力。それも、よく分かっていた。

「このままB級で低迷し続けるならば…引退の二文字が頭をよぎるんです。今期は自分の甘さが出て、フライング持ち。厳しい状態だけど、近いうちに飛び級でA1級になりたいんです」と前を向いた。

「もう、腐ってないから大丈夫です。ここから、しっかりやりますから」。真剣なまなざしだった。

21日の優勝戦は、5枠からの戦い。初日から噴いている相棒38号機を背に、新しい江崎も一緒に走りだすのかもしれない。

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