新良一規(64=山口)が現役続行を高らかに宣言した。

新良の登録番号は2930で46期。今年10月8日に引退した今村豊さんは2992で48期。同県支部の2期後輩で、年齢でも4歳年下になる今村氏が先に引退したことは、ショックだったという。

「まさかと思いました…。先に辞められてしまって…。本当に寂しい。1つの時代が終わったんだな~という感覚です。同じ時代にレースができて、本当に幸せでした。今ヤン(今村氏の愛称)がいたから、ここまで一緒にやってこれた。美しさがあった選手。今も、いい選手や、すごい選手はたくさんいますが、築いてきたモノが違う。もう殿堂入りする選手というのはいないでしょう」。しみじみと長年の思い出をかみしめるように言葉を紡ぐ。

今村氏が、新良の愛息をモータースポーツのF1観戦に連れて行き、ごちそうを食べさせてくれたこと。逆に、新良が今村氏の父母とゴルフに行ったことなどを昨日のことのように語った。

今村氏が辞めることは、記者会見の前に直接電話があり知ったという。「出てきた当時、(今村氏は)おとなしくて口数がすごく少なかった。それが今ではもう、バルブ全開」と大笑い。「今ヤンは、あれだけ話すことが好きだから、近々また別の形で活躍するでしょう」と予告する。流れで自身についても言及した。

「今ヤンはやり切ったんでしょうけど、僕は、まだ道半ば。辞められません」。

その言葉を裏付けるように、準優12Rは6着で優出を逃したものの、準優前までは7走して1着1本、2着1本、3着5本。4着以下はなし。堂々たる戦いぶりだった。

最終日は7R1枠と11R5枠の2回走り。新良のレースはまだまだ続く。

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