高橋悠花(29=岡山)が4Rで「バースデーウイン」を決めた。

「モーニング予選」と名付けられ、徳山で一番堅いレースとされる企画番組。A1級を1枠、A2級を2枠に据え、(1)(2)で決まる確率が高い。

4枠で登場した高橋は、4カドからコンマ14のスタート。カド受け3コースの大橋由珠がコンマ10のトップスタートから1Mで豪快に内2艇をまくると、インの大滝明日香がこれに応戦して両者が流れ気味に。2コースから差した川野芽唯と、まくり切った大橋の真ん中を割った高橋は、バック直線で伸びる。攻めた大橋を右前に見ながら追いつき、へ先をかけると2Mで渾身(こんしん)の差しを入れる。そのまま2周1Mを先取りし「抜き」の決まり手で1着。後半11Rは2コースから4着だった。

この日は29歳の誕生日で、自らの手で祝った。

「まさかバースデーウインができると思っていませんでした。勝率を上げないとまずい状況なので、とにかく点数を持って帰りたいです」と笑みを見せた。

相棒の38号機はG1ダイヤモンドカップで秦英悟が使用した。伸び型の良機だが、秦が「全部の足がいい」と手応えを感じたエンジン。ポテンシャルは相当高い。

高橋は38号機の使用感について「直線はいい方だと思う。乗りやすさも出てきたけど、まだ押していないんです」と出足、回り足の上積みを課題に挙げた。

前日11日に欲しい誕生日プレゼントについて聞くと「ブランドにも興味がないし、物欲がないんですよね」と思案顔。ゆっくり絞り出すように考えると「強いて言えば幸せな家庭が欲しい。結婚したい」と夢を口にしていた。

3日目を終えて2勝をマーク。得点率6・60で川野芽唯と17位で並ぶ。まずは準優入りを目指し、4日目は2走11点のノルマをクリアしたい。前半2Rは点増しの「グランプリ特選」で6枠、後半8Rは4枠。中外枠をしのいで、勝率と準優入りをともにゲットする。

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