BTS高城・藤井稔章さん、営業できるうれしさ実感

緊急事態宣言の解除とともに少しずつ穏やかな日常が戻ってきて、各レース場にもお客様のたくさんの笑顔が見られるようになってきましたね。

今回は、約3カ月もの間休館となっていたボートレースチケットショップの宮崎地区で、去年まで総支配人をされていた入交キャピタル株式会社の藤井稔章さんにお話をうかがいました。現在は特別顧問としてBTS高城に常勤されている藤井さん。

ボートレースチケットショップの宮崎地区で、去年まで総支配人をされていた、入交キャピタル株式会社の藤井稔章さん
ボートレースチケットショップの宮崎地区で、去年まで総支配人をされていた、入交キャピタル株式会社の藤井稔章さん

--休館というのはいつどんなふうに連絡があったんですか?

藤井顧問 休館になる2~3日前に芦屋本場から連絡がありました。

--その時の心境は?

藤井顧問 まずは発売できないという事に対する不安と、先が全く見えない中でどうなっていくのかなという未来に対する不安がありました。お客様も「高城に行きたい」と言ってくださる中で、でも、コロナという病気の怖さを考えると、お客様を守らなきゃいけない、拡大させないためには(休館は)仕方ないという思いとでジレンマというか、そういうもどかしさがございました。

--そこからどんな思いで毎日を過ごされていたんでしょう?

藤井顧問 休館が決まった時にはまだ、どうなったら再開できるのかという目安もなかったので、『いつになるか分からないけど、また営業再開した時には、お客様にスムーズに、安全・快適にご利用いただけるようにしておこう! じゃぁ、そのためには何ができて、どんなことをしておかなきゃいけないのか』等々、いろいろと考えておりました。

--具体的には休館中はどんなことをされていたんですか?

藤井顧問 高城ももう20年を経過しておりまして、施設もいろんなところで自然の影響も含めての経年劣化がございましたので、通常の営業中にはなかなか人手や時間が割けない屋外の部分から作業を始めました。というのも、宮崎は近くの新燃岳桜島から風向きと噴火状況によっては灰が飛んできまして、その硫黄分を含んだ火山灰というのはそのままにしておきますと金属はもちろんコンクリートも腐食や劣化をさせてしまうんですね。ですので、その部分を高圧洗浄機で除去するところから始めていきました。

--施設周辺も含めてかなり広い範囲を1人で作業をされたとうかがいましたが、大変だったんじゃないですか?

藤井顧問 どうしても収入がないので、できるだけ経費を抑えたいというところで私が作業をしていたんですが、そのうちにだんだんとやったところとやってないところの差が歴然としてきまして、「こんなにきれいになるんだ! じゃぁ残りも頑張ろう!!」と進めていくと、気持ちいいというかすがすがしいというか…こういう気持ちを、また再開した時にお客様にも感じてもらえたらと思っておりました。

--屋外の作業以外で取り組まれたことなどはありますか?

藤井顧問 実は私どもは売店の運営もしておりまして、比較的賞味期限が長いパンやジュース類、お菓子などを仕入れていたんですが、この休館がどれだけ続くか分からない中で、賞味期限を迎える商品がかなり多く発生しそうでした。

何もしなければ廃棄になって食品ロスにもなってしまいますので、なんらかの有効活用ができないかと模索いたしておりましたところ、地元の都城市の【らしくサポート】という一般社団法人さんが“子供食堂”を行っていることを知りましたので、そちらにお話しさせていただいて、パン130個、ジュース70本をご提供させていただいて、非常に喜んでいただきました。

ボートレースチケットショップ高城は、座席の間隔を空けるなど、新型コロナウイルス感染予防対策が施されています
ボートレースチケットショップ高城は、座席の間隔を空けるなど、新型コロナウイルス感染予防対策が施されています

--営業再開の連絡を受けた時にはどんなお気持ちでした?

藤井顧問 これでやっと営業できるといううれしさとともに、どうやったらお客様に安心してご利用いただけるのか、安全にボートレースを楽しんでいただくために頑張らなきゃ! という両方の気持ちでしたね。

--実際、営業を再開されてみていかがですか?

藤井顧問 5月25日の月曜日、平日からの再開という事でちょっと心配もあったんですが、徐々に徐々にお客様も増えていってその週末の土日にはかなりの人数のお客様にお越しいただきました。

マスクもご持参・ご着用いただいておりますし、入り口でのアルコール消毒や非接触型の体温計での検温など皆様にもご協力いただいて安心して遊んでいただける環境作りができておりますので、私どももひと安心しているところです。

まだ、イベントなどは密集の原因になりますのでできませんが、まずは通常の中で快適に楽しんでいただけるように我々も努力していかなければ! と思っております。

待ち望んだ営業再開を本当にうれしそうに話してくださった藤井顧問。全国の本場や場外発売場が早く元の状況に戻るのを願っていらっしゃいました。

 
 

○…平山智加選手(34=香川)の充実ぶりが目立ちます。産休から復帰して早1年がたちます。復帰当初からブランクを感じさせなかった平山選手ですが、ここ最近はさらにターンのキレが光ります。

インでの強さは当然ながら、2コースでの差し、まくりを使いこなす自在な攻めも光ります。もちろん巧腕を駆使した道中の追い上げも魅力の1つです。

結果にも表れ、今年はすでに7優出4優勝の好成績です(6月22日現在)。6月に入ってからも津のヴィーナスシリーズで優勝。女子戦ではほぼ優出を外さないほどで、来年2月の芦屋レディースオールスターでも、シリーズを大いに盛り上げてくれそうです。【芦屋ボート担当・土居恒久】

引用元URL:http://www.nikkansports.com/public_race/boat/dream/news/202006240000320.html